古代アテネ

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IMG_1801.jpeg エーゲ海上空からアテネに入る。
 ギリシャが経済危機により欧州連合(EU)からの離脱があるのか、その感触を肌で感じてみたかったわけです。わずか3日間の滞在で何がわかるかと言われてしまえばそれまでですが、そこは17歳からの海外浪人で研ぎ澄ました直感で、離脱はないと見ました。
 直感ですから間違うこともありですが、これからも経済危機は周期的に起きると思うが、そのつどEUに留まる選択をし、EU側もそれを容認するでしょう。
 パルテノン神殿の門前町とでもいうのか、古代アテネの中心地であった「アゴラ」(人が集まる広場)の廃墟を散策しました。かつてここで古代民主主義が萌芽し、ソクラテス、プラトン、アリストテレスの古代哲学と知性が生まれてきました。こうした精神は西洋文明の源流であり西洋文化はこの遺伝子を引き継いでいます。
 それにEUが統合する背骨に、古代ギリシャ、大ローマ帝国の歴史は、西洋文明のアイデンティティーとして必要な絆であります。イタリアの東ローマ正教会とルンサンス、フランスの自由、平等、博愛のルーツ、ドイツ哲学のデカルト、カント、ヘーゲル、ニーチェ、マルクスなどの系列もギリシャ哲学が知性と自主性を与え、物理や数学もこの地に端を発しています。
 ですから現地に立つてみると、経済力のないギリシャを無理して
でもEUの枠組みに組み入れたことも、経済危機に欧州安定化機構が忍耐強く金融支援することも納得が行きます。その一方でエーゲ海の東側に位置するトルコのEU加盟をいまだに先き延ばしているのことも、西洋の歴史はギリシャとローマの地中海時代から始まるという認識なのでしょう。 
DSC05796.jpeg そうした意味からしても紀元前7世紀頃から紀元前1世紀に栄えた古代アゴラの廃墟は、今日に至ってもギリシャの生きた欧州遺産となっています。

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このページは、三休が2015年12月14日 03:09に書いた記事です。

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