節分 文明の大潮流

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2:3.jpeg 昨日の「日本人を肯定する」の出典として、私の恩師の野島芳明著「現代ユダヤの世界」ーこれだけは信じられるーに言及してみました。さすがに著者名を出さずに「現代ユダヤ問題研究所」(1975年)になっていました(古本で安くお買い得)。
 恩師は特攻隊予備軍で、戦争がもう少し長引けば散華となりました。終戦後は「昭和の天才、中小路彰」(2006年刊)のもと富士湖畔に13年間籠って天才教育を受けました。その時の栄養不足からか自律神経障害を患い、歩くことも話すことも不自由の身になりながらも、ワープロのキートップの上に穴の開いた特殊な基盤を置き、ひと指で一字一字をトツトツと打ち込んで原稿を仕上げていました。私は師の姿から憂国を習いました。
 恩師の偉大さはこうした近代のユダヤ世界を、いたずらに脅威や陰謀説とせずに、これが現実の世界と達観し、彼らと如何にして建設的な世界文明を築いて行けるかを真剣に思索した事です。ユダヤの一信教的グローバリズムに対峙し、多民族、多様性の文化を包括したグローバリズム(地球主義)を模索していました。
 「現代ユダヤの世界」は、私が渡米した年の出版でして、私のアメリカ生活での参考書になりました。人伝でしたが、恩師は私が学業を離れビジネスの世界に入ったことを、たいへん残念に思っていたとのことでした。この著書が恩師からの餞別本になりました。
 そんな恩師になんとか報いたく思いまして、1992年に恩師との共著「文明の大潮流」(近代的知性から宇宙的霊性へ)と、1998年に「超古代巨石文明と太陽信仰」(新たな日本の発見)を出版しました。
 こうした源流は1947年から構想をはじめた中小路彰著「未来学原論」ー地球主義ー(1990年刊)の壮大な思想を、恩師が一生をかけて引き継いだ体系でした。ユダヤ思想のグローバリズムが崩壊をはじめた今、二人の思想体系が21世紀の地球文明の創造の大きな課題になってきました。
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このページは、三休が2019年2月 3日 01:25に書いた記事です。

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