日中友好侵略史

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9:16.jpg 台湾で隔離中に読もうと取り寄せていた、門田隆将著「日中友好侵略史」を、いま日本で読んでいます。門田氏の長年にわたる執念の著書と言われていますが、その取材力量に敬服します。
 中共による対日工作は70年前からすでに始まっていたという流れのなか、私は浮き袋に乗り56年ほど身を任せていたことになります。著者は文中に出てきます佐藤慎一郎氏に20代から30代の頃に教えを請うたとありましたが、私も台湾留学前に教えを受け自宅にも訪問し、師の著書も本棚に並べていました。
 1972年に日中国交正常化と同時に日本と中華民国(台湾)が国交断絶した非常事態に、私の日本旅券の保護扶助が切られました。当時、私は日本留学生会の会長をやっていて留学生の保護のために奔走しました。また日本大使館員と同行した時には、職員に危害がないようにガード役を意識していました。ただ、私は台湾に居たもので日本側の緊迫した状況はわかりませんでしたが、この著書でよく理解できました。
 私は50年前に台湾から一時帰郷した折、高崎に向かう列車の中で「田中角栄」をなんとかせねば日本がおかしな方向に向かってしまうと悲壮な覚悟をしていました。
 そして、偶然にも50年後のいま、同じ高崎に向かう列車の中で、悲壮の思いでこの著書を拝読している自分がいました。
 果たして29日に行われる「日中国交正常化50周年記念慶典」は、慶典なのだろうか?

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このページは、三休が2022年9月18日 21:43に書いた記事です。

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